風が優しく通り抜け、季節の香りを運び。
俺の好きなヒグラシの鳴き声が静かに響き渡る。
心は乱れる事も、また止まる事もなく、緩やかな水の流れのようにゆっくりと・・・
また新たな起点を迎える事ができた。
辛い事等計り知れず、幾度我が心を引き裂き、踏みにじり、葬られそうになった事か・・・
そして幾度、涙が流れぬように空を見つめた事か・・・
辛い時も、嬉しい時も、俺は空を見つめて生きてきた。
いつか俺でも天を掴む事が出来ると信じて・・・
青々とした晴天も、闇夜も、美しいミッドナイトブルー、生命に力をくれる日の出も、心和む夕焼けも・・・
そして天の恵みの雨、重々しい雨雲、龍が天空を走る様な稲妻も・・・
俺は変らず好きである。
空には、四季それぞれにも顔がある。
そう言えば、幼き頃に地面や道路に大の字に寝転び、空を見る事が好きで、いつも母親に危ないと怒られていた思い出があるなぁ〜。
まだ汚れを知らぬ頃から、俺の心を癒してくれていたのだろう・・・
ふと 目を閉じて我が人生を顧みると、不思議と良き思い出しか脳裏を過ぎらない。
過去を比べれば、嫌な事の方が多かった筈なのだが・・・
我は思う。 今現在、悔いの無い人生を歩む事が出来ているからではないのだろうか・・・
何が出来るかでは無い。 何がしたいか・・・
相手がある事であれば、何が出来るか、してやれるかだろうが、我が人生の道となれば、悔いの残らぬ様に自分自身の心に忠実なれ。
これからも俺は、空を見つめて生きて行くであろう・・・
永遠に目を閉じる日が来た時に、今日と同じく良き思い出だけが思い浮かべれる様に・・・
俺は空を見つめて生きてきた・・・
自分自身の人生を歩める様に・・・